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zoom RSS 手足のないチアリーダー

<<   作成日時 : 2011/10/15 00:12   >>

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第267回2011年10月15日
はい、こんにちは。
今回は、手足のないチアリーダー、佐野有美さんのお話です。
ご存知の方も多いことと思いますが、このヒデさんは最近TVで知って、本当にビックらこきました。それはまるで天使のようでした。いや、ヒデさんは思いました。
天使そのものです。飽食の時代に現れた天使です。

1.壮絶な幼少期
有美さんが生まれて、その姿を見たとき、ご両親はさぞびっくりされたことでしょう。なんと手足がないのです。唯一あるのは発育不全な左足とその指3本のみでした。
それでも、わが子を育てようと強く思ったご両親はすごいと思います。
母親は、有美さんがまだ幼い(映像から3〜4歳?)頃から、自分のできることは自分でやらせようと決心しました。そんなことは、普通は考えませんよね。手足がないんですからね。
しかし、母親は違いました。心を鬼にしてでも、何度もなんども教えました。
自分で服を着ること。自分で食べること、などなど。できると思ったことはすべて挑戦させました。
普通母親は、「手足が無いのにどうやってやれるんですか」と思います。しかし、そこに母親の深い思いやりがありました。「この子が一人になったらどうするんだろう」という強い思いでした。
まだあどけない幼い有美さんは、何度も「できん!」と叫びました。
普通なら、そこで母親は諦めます。
しかし、お母さんは違いました。二本の棒を立て、そこに自分で服をかけさせて、自分で頭を服に突っ込むのです。そして体を揺らして服を体に合わせるのです。
母親は、「口があるじゃない」「あし指があるじゃない」ということでした。
この映像を見て、ヒデさんは涙が止まりませんでした。決して涙腺が弱いからではありませんよ。心の奥底からの感動です。(「すごい!」)

2.学校はどうするんだ
さて、次は学校の問題です。
普通なら、そういった専門の学校へ行かせようとします。
お母さんは違いました。
普通の小学校へ通わせようとしました。小学校へ入学する前に、学校へ相談に行きました。
校長は、「前例がありませんから・・無理です」と言いました。
普通のお母さんなら、そこで諦めます。しかし、このお母さんは違いました。
「前例がないなら、前例を作ればいいじゃないですか!」
この強い信念のもとに発した言葉で、校長は“はっ”と気づきました。
「そうか、私はあまりにも固定観念に囚われすぎていた」と思いました。

こうして、毎日お母さんが全ての時間を付き添う条件で、通学が認められました。
小学校に通学する間、この有美さんの姿を見て、心無い子供達の言葉に何度傷つけられたことでしょう。
いやいや、反対に、普通じゃない有美さんの姿を見て、「私はなんて幸せなんだろう」と気づかせられた多くの子供達の方が多かったはずです。
有美さんは、めげることもなく、多くの友達を作り、元気に通い通しました。
そして、中学、高校と進みました。

3.手足が無いのにチアガール?
有美さんは、手足がないのにチアガール部に入部したいと言いました。
恐縮ですが、また「普通なら」という言葉を使わせて頂きますが、普通なら「できないでしょ」で終わりです。
しかし、有美さんは粘りました。

「手足がないとチアガールはやっちゃだめなんですか?」

高校の、部の担任は、戸惑いましたが、最終的には入部を許可しました。
しかし、実際には、毎日見ているだけでした。
その担任の先生は、有美さんのその姿を見て言いました。
「あなたのできることをやればいいじゃない!それは何!」と強く言いました。
傍から聞いていたら、それはキツイ言葉だと思います。
母親に、普通はできないと思われるような無理だと思われるような所作を教えてこられ、なんとなくやってきた毎日でしたが、ここで有美さんは考えたのです。
「私にしかできないことって何?」と考えたのです。
有美さんは“はっ”と思いました。
「そうだ、私は、体は動かせないけど、皆に笑顔を与えられる、元気を与えられる」
そうして、有美さんは悟りました。
そうして、有美さんは、いつしかチアガールのリーダーに抜擢されました。
先生も素晴らしいですが、その他チアガールたちも素晴らしい仲間たちでした。
いや、ヒデさんから見れば、「その素晴らしさを引き出したのは、有美さんそのものの存在ではなかったのか」と思いました。
もし、有美さんという人が、自分達の前に現れなければ、先生もチアガール部の人達も平凡に生きて、その人達の仏性を引き出すこともなかったのではないか。
ヒデさんが、「天使だ!」と思ったのはこのような理由からです。

エル・カンターレ(仏陀)は言いました。
「生まれつき障害を持って生まれてくる人に二種類あります。一つは、自分のカルマ(業)を刈り取る必要があって、わざとそのような障害を選んでくる人達がいます」
「もう一つは、もともと魂的にかなり高い人(天使/菩薩レベル)が、人々に学び/
気づきを与えるために、敢えて自分の体を不十分にして生まれてくる場合があります。例えば、ヘレン・ケラーのような三重苦(聴力、視力、言葉)ですね。彼女は七次元菩薩界の人です」と。

ヒデさんは、このような有美さんのように、普通じゃないハンデを持っていても、めげずに人々に感動と勇気を与える人は、魂的には、かなり高いレベルの方だと思いました。
先ほどから、「普通なら・・・」「普通じゃない・・・」という言葉を多用しましたが、普通の人なら(あっ、また使っちゃった)、とっくに潰れているかもしれません。それもせず、世の中の不条理を逆手にとって、人々に勇気と希望を与えられる人間は、そうそう居るものではありません。

彼女は、こう言っています。
「私は特別なんかじゃない。普通の女の子です」と。

<佐野有美さん>
1990年4月6日生まれ。先天性の四肢欠損症で生まれ、あるのは左足とその3本の指のみ。それでも小学校より普通校へ通い、高校ではチアリーディング部に入部。“車イスのチアリーダー”として地元マスコミで話題となる。2009年春、高校卒業。
障害を感じさせない笑顔と元気を多くの人々に伝えることをモットーとし、地元で講演活動などを行っている。現在は、声を生かした職業を目指し、ボイストレーニングやラジオのパーソナリティ講座に通っています。

参考:手足のないチアリーダー[単行本](出版社:主婦と生活社)
   歩き続けよう[CD]
   あきらめないで[CD]

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